遺品整理や生前整理・特殊清掃に関するサービスと料金の相場

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1.遺品整理のサービス内容と基本料金の仕組み

遺品整理のサービス内容と基本料金の仕組み

遺品整理を業者に依頼する際、「どこまでやってくれるの?」、「料金は何で決まるの?」といった疑問はつきものです。後悔しない業者選びのためにも、まずは遺品整理の基本的なサービス内容と料金の仕組みを正しく理解しておきましょう。

この知識が、適正な費用で心から満足のいくサービスを受けるための第一歩となります。

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1-1.基本サービス:仕分け・梱包・搬出・清掃

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作業項目主な内容
遺品の仕分け故人の遺品を「貴重品」、「形見分け品」、「リサイクル・買取品」、「供養品」、「不用品」などに丁寧に分類します。ご遺族の意向を確認しながら、大切な品物を見つけ出します。
貴重品の捜索現金、預金通帳、有価証券、貴金属、権利書、写真、手紙など、ご遺族が探している貴重品を捜索します。豊富な経験に基づき、思わぬ場所から発見されることも少なくありません。
梱包・搬出仕分けした遺品を種類ごとに丁寧に梱包し、搬出します。家具や家電などの大きなものも、建物を傷つけないよう専門のスタッフが安全に運び出します。
不用品の処分法律や自治体のルールに従い、不用品を適正に処分します。買取可能な品は査定を行い、費用から相殺することも可能です。
作業後の簡易清掃すべての遺品を搬出した後、部屋の掃き掃除や掃除機がけなど、基本的な清掃を行います。賃貸物件の明け渡しにも対応できるレベルの清掃が一般的です。
基本サービス:仕分け・梱包・搬出・清掃

ほとんどの遺品整理業者の基本料金には、故人様の遺品を丁寧に扱うための遺品整理に必要な上記の一連の作業が含まれています。細やかな仕分け、梱包、そして不用品の運び出しや処分、最後にはお部屋の簡易清掃まで、すべてが一連の流れとして行われます。
複数の業者を比較検討する際には、提示された料金にこれらの作業がすべて含まれているかを事前に確認することが重要です。

1-2.オプションサービス:特殊清掃・供養・手続き代行など

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サービス分類サービス内容の例
清掃・原状回復特殊清掃(孤独死現場などの除菌・消臭)、ハウスクリーニング、害虫駆除、リフォーム
供養関連遺品の合同供養、お焚き上げ、僧侶を手配しての自宅供養
各種手続き代行公共料金の解約、故人の車両の廃車手続き、デジタル遺品のデータ消去
その他エアコンや風呂釜の取り外し・処分、形見分け品の梱包・配送、不動産の解体・売却相談
オプションサービス:特殊清掃・供養・手続き代行など

代表的なオプションサービスには、上記のようなものがあります。

遺品整理の基本サービスに加え、ご遺族のさまざまなニーズに対応できるよう、便利なオプションサービスをご用意されていることがあります。必要なサービスを組み合わせることで、心身の負担を大幅に軽減できます。

1-3.遺品整理の費用は「人件費+車両費+処分費」で決まる

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費用の内訳内容費用を左右する要因
人件費遺品整理を行うスタッフの費用です。料金全体の大部分を占めます。
  • 作業スタッフの人数
  • 作業にかかる時間
車両費遺品や不用品を運び出すためのトラックの費用です。
  • トラックのサイズ(軽トラ、2tトラックなど)
  • 使用する台数
処分費不用品を廃棄物として処理するための費用です。
  • 不用品の量(体積)
  • リサイクル家電などの特定品目の有無
遺品整理の費用は「人件費+車両費+処分費」で決まる

遺品整理の費用は、主に3つの要素の合計で算出されます。この料金体系を理解することが、見積もり内容の妥当性を判断し、不当な高額請求を防ぐための鍵となります。業者から提示された見積書が、どの項目にいくらかかっているのかをしっかり確認しましょう。

これらの基本料金に加えて、建物の状況(エレベーターの有無、駐車スペースからの距離など)や、オプションサービスの料金が加算されて、最終的な遺品整理の費用が決定されます。

2.間取り・物量でわかる遺品整理の費用相場

間取り・物量でわかる遺品整理の費用相場

遺品整理の費用を把握する上で最もわかりやすい指標が、家の「間取り」です。

部屋の広さや数からおおよその物量を予測し、必要な作業人数や時間、車両の大きさを算出するため、多くの業者が料金プランの基準にしています。まずは、ご自身の状況に近い間取りの費用相場を確認してみましょう。

2-1.間取り別の料金目安

下記の表は北海商事が提供している、間取りごとの費用相場、作業人数、作業時間をまとめたものです。あくまで一般的な物量を想定した目安としてご活用ください。

遺品整理 目安料金表(税別)
間取り 作業人員 作業時間 トラック(2t) 料金
1R・1K 1~2名 1~3時間 1~2台 ¥15,000~¥80,000
1DK 2~3名 2~4時間 1~2台 ¥50,000~¥120,000
1LDK 2~4名 2~6時間 1~2台 ¥70,000~¥200,000
2DK 2~5名 2~6時間 2~3台 ¥90,000~¥250,000
2LDK 3~6名 3~8時間 2~3台 ¥120,000~¥300,000
3DK 3~7名 4~10時間 3~4台 ¥150,000~¥400,000
3LDK 4~8名 5~12時間 3~4台 ¥170,000~¥500,000
4LDK以上・一軒家 5~10名 6~15時間 5台以上 ¥220,000~¥600,000
間取り別の料金目安

注意点として、この料金表はあくまで基本的な状況を想定したものです。同じ間取りでも、物が溢れていわゆる「ゴミ屋敷」状態になっている場合や、特殊清掃が必要な現場では、作業の難易度が上がるため追加料金が発生し、目安からかけ離れてしまうことがあります。

お客様に心からご納得いただくために、当社は相見積もりを歓迎しています。当社のサービス内容と料金を他社様とじっくりと比較検討いただき、ご不明な点はお気軽にご質問ください。

2-2.エリアによる遺品整理の料金の違い

エリアによって価格差が生まれる主な理由は、以下の通りです。

  • 人件費:都市部は最低賃金が高く、スタッフの人件費も高くなります。
  • 廃棄物処分費:自治体ごとに定められた一般廃棄物の処分費用が、都市部の方が高い傾向にあります。
  • 車両の駐車料金:都心部ではトラックを停める駐車料金が高額になるため、費用に上乗せされることがあります。
エリアによる遺品整理の料金の違い

遺品整理の費用は、遺品整理が提供されるエリアによっても変動する点に注意が必要です。一般的に、東京都心部や大阪府などの都市圏では、地方に比べて費用相場が1~2割程度高くなる傾向にあります。

地域ごとの経済状況や条例が遺品整理の費用に影響を与えます。そのため、インターネット上の料金表だけを鵜呑みにせず、お住まいの地域に対応している複数の業者から見積りを取り、適正な価格を把握することが重要です。

3.遺品整理の費用を賢く抑えるための5つの方法

遺品整理の費用を賢く抑えるための5つの方法

遺品整理にはまとまった費用がかかるため、少しでも負担を減らしたいとお考えの方も多いでしょう。

北海商事では、お客様に寄り添うプロとして、費用を賢く抑えるための具体的な方法を5つご提案しています。これらのポイントを押さえるだけで、ご負担を大幅に軽減することが可能ですので、ぜひご参考にしてください。

3-1.不用品買取で費用を相殺する

遺品の中に価値のある品物が眠っているケースは少なくありません。多くの遺品整理業者は買取サービスも提供しており、貴金属やブランド品、骨董品、まだ新しい家電などを買い取ってもらうことができる場合があります。

不用品買取で費用を相殺する

買取金額を作業費用から直接差し引いてもらえるため、支払い総額を大きく減らせる可能性があります。査定は無料で行う業者がほとんどなので、見積もり時に積極的に相談してみましょう。

査定をしてもらうことで、思わぬ価値のある品が見つかることもあります。故人様の大切な品物をゴミにせず、次の持ち主へと繋げられるだけでなく、お客様の費用負担も軽減できるため、一石二鳥と言えるでしょう。

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カテゴリ具体的な品目
貴金属・宝飾品指輪、ネックレス、金、プラチナ製品など
ブランド品バッグ、時計、財布、衣類など
骨董品・美術品掛け軸、陶磁器、絵画、茶道具など
家電製品製造から5年以内のテレビ、冷蔵庫、洗濯機、エアコンなど
その他着物、古銭、切手、楽器、オーディオ機器など
主な買取対象品目の例

3-1-1.私たちは「リサイクルショップ併設」だからできることがあります

私たちは「リサイクルショップ併設」だからできることがあります

当社はリサイクルショップ「ドリームテント」の運営を通じて、リユース・リサイクルを積極的に行っています。

使えるものはゴミにせず、適正な価値で買い取ることで、環境に配慮しながらお客様の費用負担を軽減します。故人様の大切な品物を次の世代へと繋ぎながら、遺品整理の費用を抑えるお手伝いをします。

3-2.自分でできる処分は先に行う

遺品整理の費用は、処分する遺品の「物量」に大きく左右されます。衣類や書籍、食器など、家庭ごみとして処分できるものは自治体のルールに従って片付けておきましょう。物量が減れば、必要な作業員の人数やトラックのサイズも小さくなり、結果的に人件費や車両費の削減につながります。

自分でできる処分は先に行う

遺品整理業者の料金は作業にかかる「時間」や「人数」、回収する「物量」によって決まります。あらかじめ明らかな不用品を減らしておくことで、作業時間と回収物の両方を削減でき、結果として費用を抑えることにつながります。

また、ご自身で貴重品や思い出の品を整理する時間を確保できるため、遺品整理業者との打ち合わせもスムーズに進みます。

3-3.「相見積もり」で適正価格を知る

遺品整理を依頼する際は、必ず複数の業者から見積もりを取る「相見積もり」を行いましょう。1社だけの見積もりでは、その金額が適正かどうか判断できません。

「相見積もり」で適正価格を知る

最低でも3社から見積もりを取り、サービス内容と料金を比較検討することが、高額請求などのトラブルを避ける上で非常に重要です。

見積書を受け取ったら、総額だけを見るのではなく、必ず作業内容の内訳や追加料金が発生する条件などを細かく確認しましょう。疑問点があれば、その場で質問し、納得した上で契約することが大切です。

3-4.繁忙期を避けて依頼する

遺品整理業界にも、引越しシーズンと重なる3月~4月や、年末の大掃除時期である12月などの繁忙期があります。この時期は依頼が集中するため、予約が取りにくいだけでなく、料金が通常期より割高に設定されている場合があります。

繁忙期を避けて依頼する

繁忙期は人手やトラックの確保が難しくなり、予約が取りにくくなるだけでなく、料金が通常期よりも割高に設定されている場合も少なくありません。もし日程に余裕があるのであれば、これらの繁忙期を避けて依頼することをおすすめします。

これらの繁忙期を避けて依頼することで、料金の割引交渉がしやすくなったり、希望の日時で予約が取りやすくなったりするメリットがあります。

3-5.自治体のサービスと比較検討する

処分するものが大型家具や家電など少数で、ご自身で搬出できる場合は、自治体の粗大ごみ収集サービスを利用する方が費用を安く済ませられる場合があります。

自治体のサービスと比較検討する

自治体のサービスは費用が安い反面、手間と時間がかかり、特定の品目(家電など)は回収できないといったデメリットもあります。

もし時間に余裕があるなら、自治体のサービスと遺品整理業者をうまく使い分けるのがおすすめです。それぞれのメリット・デメリットを理解し、ご自身の状況に合った方法を選ぶことで、トータルの費用を最適化することができます。

4.遺品整理のリアルな事例を紹介

遺品整理のリアルな事例を紹介

遺品整理にかかる費用は、間取りや物量だけでなく、現場の状況によって大きく変動します。ここでは、実際の費用に基づいた3つの価格帯の事例をご紹介します。ご自身の状況と照らし合わせながら、費用の目安として参考にしてください。

4-1.【10万円以下の事例】買取品の価値が高く、費用が実質0円以下になった事例

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費用総額作業費用の相殺に加え、48,800円のプラス
間取り1K
作業時間3時間
作業人数2名
作業内容遺品の仕分け・梱包、不用品処分、貴重品の探索、買取査定
ケース1.【10万円以下の事例】買取品の価値が高く、費用が実質0円以下になった事例
Before/After

遺品の中に価値のある骨董品やブランド品、新しい家電などがあった場合、買取金額が作業費用を上回ることがあります。この事例では、不用品の処分費用を差し引いても、ご遺族にプラスの金額をお渡しすることができました。

価値があるか分からない物でも、専門の鑑定士がいる業者に査定を依頼することで、想定外の収入につながる可能性があります。遺品整理と不用品買取を同時に依頼できる業者を選ぶのが、費用を抑えるための重要なポイントです。

4-2.【10~30万円の事例】標準的な物量で、買取により費用を一部相殺した事例

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費用総額140,000円(作業料金 150,000円 – 買取値引 10,000円)
間取り2DK
作業時間5時間
作業人数3名
作業内容遺品の仕分け・梱包、不用品搬出・処分、簡易清掃、家具・家電の買取
ケース2.【10~30万円の事例】標準的な物量で、買取により費用を一部相殺した事例
Before/After

この価格帯は、遺品整理で最も一般的なケースです。ある程度の物量があっても、買取可能な品物が含まれていることで、全体の費用を賢く抑えることができます。ご遺族の心情に寄り添いながら丁寧に仕分けを進め、貴重品や思い出の品を探し出します。

生活されていたままの状態でも、プロが手際よく仕分けを行うため、ご遺族の負担は最小限で済みます。事前にご自身で少し片付けておくと、さらに費用を抑えられる可能性もあります。

4-3.【10~30万円の事例】物量が多くても効率的な作業で費用を抑えた事例

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費用総額280,000円
間取り3DK
作業時間1日(6時間)
作業人数5名
作業内容遺品の仕分け・梱包、大量の不用品搬出(2tトラック2台分)、ハウスクリーニング
ケース3.【10~30万円の事例】物量が多くても効率的な作業で費用を抑えた事例
Before/After

一軒家や長年住まわれたお部屋では、物量が非常に多くなることがあります。この事例では、2トントラック2台分もの遺品がありましたが、経験豊富なスタッフがチームで連携し、迅速に作業を完了させました。

物量が多い場合、作業人数と時間を要するため費用は高くなりますが、業者側の効率的な人員配置と作業計画によって、費用対効果の高いサービスが提供されます。複数の業者から見積もりを取り、作業内容と料金を比較することが重要です。

4-4.【30万円以上の事例】特殊な立地条件で作業費が高額になった事例

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費用総額380,000円
間取り5LDK+物置
作業時間2日間
作業人数6名(延べ数)
作業内容遺品の仕分け・梱包、大量の不用品搬出(2tトラック3台分)、ハウスクリーニング遺品の仕分け・梱包、不用品搬出、エアコン取り外し、庭の片付け
ケース4.【30万円以上の事例】特殊な立地条件で作業費が高額になった事例
Before/After

遺品の量に加え、作業環境も費用を左右する大きな要因です。この事例では、住宅が密集するエリアでトラックが家の前に駐車できず、遺品の搬出に通常より多くの時間と労力がかかりました。

エレベーターのないマンションの高層階や、道幅が狭く車両が入れない場所などは、搬出作業の人件費や養生費が追加で発生するため、費用が高額になる傾向があります。このような特殊な条件がある場合は、必ず訪問見積もりを依頼し、現場の状況を正確に伝えた上で、詳細な見積書を提示してもらいましょう。

まとめ:賢く遺品整理の費用を抑えるには、業者選びで大きく変わる

賢く遺品整理の費用を抑えるには、業者選びで大きく変わる

遺品整理の費用は、サービス内容や物量によって大きく変動しますが、どの業者を選ぶかによっても大きく変わってきます。費用を抑えるには、不用品買取の活用や事前の片付けが有効です。故人様の遺品の中にまだ使える品物や価値のあるものがあれば、積極的に買取を依頼しましょう。買取金額を作業費用から差し引くことで、支払い総額を減らすことができます。また、依頼する前に自分で明らかなゴミや不用品を処分しておくことも、費用を抑えることにつながります。

そして、最も重要なのが、複数の業者から見積もりを取る「相見積もり」です。複数の見積書を比較検討することで、各社の料金体系やサービス内容の適正価格を把握できます。これにより、高額請求などのトラブルを未然に防ぎ、心から納得できる業者選びへとつながるでしょう。

遺品整理処理センター北海商事
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